弥生時代の宗教の特徴

弥生時代の宗教の特徴

弥生時代の宗教の特徴

日本では縄文時代から、自然のあらゆるものに霊が宿るとする自然崇拝が信仰され、神霊を祭り、飯や酒など供物が捧げる行為が慣習となっていました。

 

祖先崇拝

弥生時代の遺跡からは、墳丘墓と共に豪華な副葬品が多数出土しており、祖先を敬う祭祀が頻繁に行なわれていた痕跡が確認できます。大規模な墳丘墓の周囲で祭祀が行なわれたと推定されています。

 

政治のことを政(まつりごと)とも呼ぶのは、クニ・ムラの統治者が、政治だけでなく祭祀の指揮も兼任していたことから。

 

 

穀霊信仰

弥生社会は稲作により発達した文明なので、稲の豊穣を祈る穀霊信仰、いわば穀物の霊に対する信仰が流行しました。
稲作は天候や土地により収穫量が大きく左右されるため、ひとたび悪天候に見舞われれば、たちまち食糧危機に直面してしまいます。その為人々は豊作をもたらす神の存在を信じ祈りをささげたのです。秋の収穫の後には集落あげての収穫祭が行なわれたと考えられています。

 

鳥類信仰

弥生時代において鳥は、稲霊を運ぶ存在として信仰の対象となっていました。墓地や住居の境に鳥の依り代が置かれたり、鳥が死者と共に埋葬されたりしていました。水田に稲を植える頃にやってくるサギや、刈り入れの終る頃にやってくるツルなどを見て、そのような観念が作られていったのかもしれません。

トップへ戻る