弥生時代に結婚の風習はあったのか

弥生時代に結婚の風習はあったのか

弥生時代に結婚の風習はあったのか

そもそも「婚姻を結ぶ」という概念が弥生時代にあったのか?という疑問がありますが、この時期、中国にはすでに婚姻文化が存在したので、弥生社会でも広まっていた可能性はあります。

 

弥生時代の次にあたる古墳時代には「妻問婚」という婚姻の1種(夫が妻のもとに通うというもの)が一般化しています。今と違って、古代の婚姻は女性主導だったようですね。女性が男性の家に嫁ぐのではなく、女性の家族が男性を迎え入れるわけです。

 

具体的なことははっきりわかっていませんが、弥生時代には祭祀・神事が活発に行なわれていたので、婚姻の儀のようなものが行なわれていた可能性はあるでしょうね。

 

一夫多妻制だった

弥生時代終わりの3世紀頃の倭国に関する記述がある『魏志倭人伝』には、「身分階級の高い者は4〜5人、一般身分の者でも2〜3人の妻を持っていた」と書かれています。いわゆる一夫多妻制をとっていたことがうかがえます。労働力を求めて多数の妻をめとったともいわれていますね。

 

一夫多妻は、古墳時代、日本に儒教や仏教などの道徳規範が持ち寄られるまで、当たり前に存在する家族形態だったみたいです。

 

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