弥生時代の祭祀の特徴

弥生時代の祭祀の特徴

弥生時代の祭祀の特徴

祭祀とは神や霊に祈りや感謝を捧げる儀式のことです。祭祀は縄文時代より行なわれていましたが、農耕社会の弥生時代になると、「穀霊信仰」にもとづく祭祀が活性化しました。弥生時代終わり頃には集落の中心に大規模な祭殿が出現します。

 

 

弥生時代は文字による記録がないが、弥生時代の青銅器や木製品、土器などに祭祀の様子が描かれていることがあります。(登場する頻度が多いのは、シカ、建物、人、鳥、竜、船、魚など。)

 

鬼道にクニを治めた卑弥呼

邪馬台国の女王卑弥呼は、鬼道(いわゆる占いやまじない)を得意とし、吉凶を予知することで、クニを治めていましtた。しかし卑弥呼亡きあと、指針を失ったクニは混乱し、内乱が勃発しました。弥生社会でいかに祭祀が重視されていたかがわかります。

 

祭器としての青銅器

青銅器で作られた銅鐸・銅鏡・銅矛・銅剣が祭器として使用(※)されていました。材質が青銅器という点は共通ですが、クニ(ムラ)ごとに各々違うシンボルを選択していました。祭器には地域性が強く出ているのです。

 

※例えば銅鐸は収穫祭の際に、穀霊を招くため、鐘のように鳴らして使っていたと考えられています。

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