弥生人は家畜を飼育し、肉を食べていた?

弥生人は家畜を飼育し、肉を食べていた?

弥生人は家畜を飼育し、肉を食べていた?

弥生社会は水田稲作を軸とした農耕社会ですが、米の収穫量は天候や土地の質にも左右される上、収穫時期は限られるので、稲作だけに依存していたわけではありません。
縄文時代から続いていた狩猟・採集・漁労も行なわれ、イノシシやシカなどの肉、魚や貝などの海産物、クルミ、ドングリ(特に多く出土)などの木の実、カキやモモなどの果物なども副食として食べられていました。

 

弥生人の肉食

弥生人が食肉としていたのは、この時代の土器や銅鐸描かれていることが多いシカやイノシシです。これらの動物を狩るのは穀物を狙う害獣駆除という側面もあったようです。

 

牛・鶏

魏志倭人伝には「其地無牛馬虎豹羊鵲(馬・牛・虎はいない)」という記述があるように、この時代まだ牛は持ち込まれていなかったようです。また出土した骨から鶏がいたことはわかっていますが、鳥に対する信仰から食べる対象にはならなかったようです。

 

 

弥生時代には家畜化されたイノシシ、つまりブタがすでに存在していたと考えられています。弥生時代になり、非常に若いイノシシの化石が出土するようになっているのです。いい肉付きになったところで食べていたと考えられます。
骨折が治癒して生き延びたと思われる化石も出てきており、このような化石は野生個体では考えにくいですよね。雀居(ささい)遺跡ではブタの飼育場跡が見つかっています。

トップへ戻る