弥生時代の様々なアクセサリー
弥生時代の遺跡からは、指輪・腕輪・耳飾り・足飾りなど様々な古代のアクセサリー(装身具)類が出土しています。
権力者の墓に副葬されていることが多く、指導者や司祭者の権威を誇示する政治的器物だったのでしょう。現代的なオシャレ感覚というより、魔除けや呪術など祭祀における象徴的装いという向きが強かったと考えられます。
簪(かんざし)
魏志倭人伝には「女性は後ろで髪を結っていた(婦人被髪屈)」という記述があります。
このことを裏付けるように、弥生時代の遺跡からは櫛(くし)や簪(かんざし)が出土しており、弥生時代の女性はこれで髪をゆう習慣があった可能性が高いでしょう。
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アクセサリーの素材
縄文時代から弥生時代前期にかけては、貝殻・木・牙・歯・鉱物(ヒスイなど)など自然から採れる様々な素材を加工しアクセサリーにしていました。
弥生時代後期に入ると、大陸よりもたらされた青銅製のものやガラス製のものが普及し始め、勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)、ガラス玉などを紐に通した首飾りなども多数出土するようになります。