埴輪の起源は弥生時代の土器にあり

埴輪の起源は弥生時代の土器にあり

埴輪の起源は弥生時代の土器にあり

埴輪(はにわ)とは、古墳時代(3世紀後半から6世紀後半)特有の焼き物のことです。成型した粘土を焼き固めたものです。古墳の上に並べ立てられていました。
前方後円墳の普及とともに全国に広がり、前方後円墳の消滅とともに姿を消しました。

 

埴輪の種類

埴輪は円筒埴輪形象埴輪に大別されます。

 

円筒埴輪

円筒埴輪は円筒形をしている埴輪です。埴輪の中でも初期のもので、これが変容して形象埴輪となったと考えられています。

 

形象埴輪

形象埴輪は人物、動物、家、装飾、衣服、武器など様々な形をしています。祭祀や葬儀の際に用いられました。古墳時代の実態を把握するための貴重な史料になる。

 

埴輪の起源は弥生時代

円筒埴輪の起源は、弥生時代末期に、吉備地方で使われた葬儀用の器物にあるとされています。とある権力者の墳丘墓(ふんきゅうぼ)から出土した、壺を乗せる器台型の土器(特殊器台・特殊壺)がそれです。聖域を区画するという役割があったと考えられています。

 

土偶と埴輪の違い

混同されがちですが、土偶と埴輪に系統の繋がりはありません。土偶は縄文時代に、祭祀用に最初からヒト(主に女性)を模して作られたものですが、埴輪は弥生時代後期の装飾品・副葬品がヒト型に変化したものです。

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