弥生人の顔立ちや身長の特徴
「弥生人」とは、ざっくりいえば弥生時代に生きた人々のこと。中国・朝鮮半島から海を渡って日本に来た渡来人と、先住民族である縄文人が融合した結果生まれました。
弥生系人骨は、北九州や島根、山口などの日本海沿岸で大量に出土していますが、縄文系人骨と比較すると、以下のような形質の違いがあることがわかります。
縄文人の人骨の特徴 | 弥生人の人骨の特徴 |
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・幅広 |
・上下に長い |
日本人の大半は弥生系!
弥生人の平坦な顔は北方アジア系の特徴で、縄文人の立体的な顔は南方アジア系の顔立ちの特徴です。
今の日本人は北方アジア系(弥生系)と南方アジア系(縄文系)が入り交じっている民族で、現代日本人の7〜8割は遺伝的に弥生系優位といわれています。
渡来人の流入がほとんどなかった北海道(アイヌ)や沖縄(琉球民族)には縄文系が多いです。
弥生系人骨の形質の地域差
縄文人の形質には地域差がほとんど見られないのに対し、弥生人の形質には地域差が大きいです。北九州、山口県にいたのは渡来系弥生人が主流で、縄文系の特徴はほぼ見られません。
- 縄文系弥生人(縄文系の特徴が強い)
- 渡来系弥生人(弥生系の特徴が強い)
- 混血系弥生人(縄文系・弥生系の特徴が混合している)
- 南九州弥生人(沖縄の貝塚人に似る)
このような変化が生じた理由としては諸説ありますが、有力なのは混血説です。ようは渡来人と縄文人が融合したことで、縄文人の形質が変わっていったというものですね。韓国や中国で弥生人そっくりの人骨が出土していることが、裏付けとしてあげられます。