弥生人の顔立ちや身長の特徴

弥生人の顔立ちや身長の特徴

弥生人の顔立ちや身長の特徴

「弥生人」とは、ざっくりいえば弥生時代に生きた人々のこと。中国・朝鮮半島から海を渡って日本に来た渡来人と、先住民族である縄文人が融合した結果生まれました。

 

弥生系人骨は、北九州や島根、山口などの日本海沿岸で大量に出土していますが、縄文系人骨と比較すると、以下のような形質の違いがあることがわかります。

 

縄文人の人骨の特徴 弥生人の人骨の特徴

・幅広
・彫りが深い
・鼻が大きい
・二重
・厚い唇
・低身長(平均159cm)
・歯が小さい

・上下に長い
・のっぺり
・鼻は細く低い
・一重で厚い
・薄い唇
・高身長(平均163cm)
・歯が大きい

 

日本人の大半は弥生系!

弥生人の平坦な顔は北方アジア系の特徴で、縄文人の立体的な顔は南方アジア系の顔立ちの特徴です。

 

今の日本人は北方アジア系(弥生系)と南方アジア系(縄文系)が入り交じっている民族で、現代日本人の7〜8割は遺伝的に弥生系優位といわれています。

 

渡来人の流入がほとんどなかった北海道(アイヌ)や沖縄(琉球民族)には縄文系が多いです。

 

弥生系人骨の形質の地域差

縄文人の形質には地域差がほとんど見られないのに対し、弥生人の形質には地域差が大きいです。北九州、山口県にいたのは渡来系弥生人が主流で、縄文系の特徴はほぼ見られません。

 

  • 縄文系弥生人(縄文系の特徴が強い)
  • 渡来系弥生人(弥生系の特徴が強い)
  • 混血系弥生人(縄文系・弥生系の特徴が混合している)
  • 南九州弥生人(沖縄の貝塚人に似る)

 

このような変化が生じた理由としては諸説ありますが、有力なのは混血説です。ようは渡来人と縄文人が融合したことで、縄文人の形質が変わっていったというものですね。韓国や中国で弥生人そっくりの人骨が出土していることが、裏付けとしてあげられます。

 

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