弥生時代中国から送られた金印は2つ

弥生時代中国から送られた金印は2つ

弥生時代中国から送られた金印は2つ

弥生時代を象徴する歴史的史料といえば、金印をイメージする人は多いと思います。金印は、古代中国で作られた純金製の王印で、中国はそれを友好関係を持った周辺諸国に配る習慣があったのです。倭国(すなわち日本)の王もその対象でしたが、日本に贈られた金印は2つ存在します。

 

 

一つ目の金印

1つは建武中元(けんむちゅうげん)二年(57年)に、奴国の王が、後漢に朝貢したさいに、光武帝より授けられたものです。奴国の王は金印を中国の後援の印として、周辺諸国を牽制しました。この金印は1784年福岡県の志賀島で発見されており、現在は福岡県福岡市博物館に保管され国宝に指定されている。

 

★奴国王に贈られた金印の特徴

  • 蛇型のつまみ
  • 一辺約2.3cm
  • 漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)と刻印

 

二つ目の金印

二つ目の金印は、景初二年(239年)6月、邪馬台国の卑弥呼が、朝貢のため魏に使いを送り、銅鏡100枚と親魏倭王の称号とともに贈られたものです。

 

残念ながら、こちらの金印は発見されていません。卑弥呼の死後、中国に返還された可能性も指摘されていますが、もしも彼女が授かった金印が見つかったら、発見地は邪馬台国があった場所の可能性が高くなります。

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