弥生人の特徴

弥生人の特徴

弥生人の特徴記事一覧

「弥生人」とは、ざっくりいえば弥生時代に生きた人々のこと。中国・朝鮮半島から海を渡って日本に来た渡来人と、先住民族である縄文人が融合した結果生まれました。弥生系人骨は、北九州や島根、山口などの日本海沿岸で大量に出土していますが、縄文系人骨と比較すると、以下のような形質の違いがあることがわかります。縄文人の人骨の特徴弥生人の人骨の特徴・幅広・彫りが深い・鼻が大きい・二重・厚い唇・低身長(平均159c...

弥生時代後期について書かれた魏志倭人伝には、当時の日本人(倭人)の服装についての記述があります。以下は原文(太字)と訳文です。男子は成人も子供もみな入れ墨をしている。男子は冠をかぶれず、木緜の布で頭を巻き(以木緜招頭)、衣は幅広い布を(其衣横幅)ただ結び重ねるだけ(但結束相連)で縫うことはない(略無縫)。夫人は髪を結ったり(婦人被髪屈)、おさげにし、衣は単衣のようにし(作衣如単被)、真ん中に穴を開...

魏志倭人伝には、弥生時代終わり頃の倭人の髪型についての記述があります。以下は原文(太字)と訳文になります。【※引用 男子はかぶり物を付けず、木綿の布で頭をしばる(以木緜招頭) 衣服は幅広い布を(其衣横幅)ただ結んでつないでいるだけで(但結束相連)、縫ってはいない(略無縫)。夫人はかぶり物をし、後ろで髪を結っていた(婦人被髪屈?)※】男性は普段からターバン、バンダナのような布で頭をまいて隠しており、...

顔や手、足などに白粉や紅を塗り、美しく飾る慣習は大昔からあるものです。古代エジプトでは前1200年にはすでに化粧の慣習が存在しました。日本では3世紀後半の古墳時代の遺跡から、顔や身体に化粧がなされた埴輪が出土しており、今のところ、これが日本人が化粧をしていたことを示す最古の史料となっています。では古墳時代の前身にあたる弥生時代ではどうだったのかというと、魏志倭人伝の中で以下のような記述が確認できま...

弥生時代の日本人の平均寿命は、出土した人骨の調査から30歳前後だったことがわかっています。現代日本人の平均寿命(80歳前後)からするとかなり短いですよね。これは幼児期の死亡率の高さが平均寿命を押し下げているためです。今のように医療も衛生環境も充実していない時代、幼い子供は特に事故や病気で亡くなりやすいのです。この時代の幼児期の死亡率は50%を超していたともいわれています。現在は女性のほうが長生きで...

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